…確か庵さんはベニーに呼び出されたって言ってたから…きっとあそこだな。

    ベニーが京さんとお茶を飲むのはいつもあの店だし。
    (既にサーチ済み)

    待っててくださいね、京さん♪



    只今バイクにて移動中・・・・・・



    到着〜♪

    えーっと…‥ベニーは、と……居た♪
    (店内に入り、紅丸の姿を見つける)

    こんにちわ、紅丸さん♪


    あれ? こんなところでどうしたんだい?

    まぁ、座って座って。もしかして、俺に会いに来てくれたのかな?


    それじゃ失礼します。
    (勧められた席に腰掛ける)

    半分当たり、ってところですね。

    余計な手間を増やしてくれやがってこの野郎♪


    え゛…?(^▽^;)


    あ、いえ何でもないんです。

    今日はですね、草薙京誕生日おめでとうインタビューをしているところなんですよ。

    あ、チョコパヘ一つお願いします。
    (店員へ勝手に注文する)


    へぇ〜…大変だねぇ。それで俺のところへ?


    いえいえ、仕事ですから。

    その質問も半分当たりです。

    とりあえず、紅丸さんにも聞いておきましょうかね。


    ん? 何をだい?


    草薙京さんには何をプレゼントしたんですか?

    紅丸さんのことですから、かなりの高級品だったのでは…?


    そんな大したものじゃないよ。

    何をあげたのかはちょっと、ね。


    おや、そう言われるとますます気になりますね〜。

    紅丸さんの感覚と我々庶民の感覚とでは大きく異なりますし。

    ご内密に教えてくれませんか?


    そんなに気になるんなら、京本人に聞いてみるんだな。


    …そうですか。仕方ありませんね。

    紅丸さんがそう決めたらテコでも動きませんから。


    俺のことをよく分かっていらっしゃる♪

    でも、随分あっさりしてるんだな。聞き出そうとはしないのか?


    言っていることは正しいですし、余計な労力は使いたくありませんから。


    それも淋しいものがあるね。

    もうちょっと粘ってくれてもいいんじゃない?


    言っていることが支離滅裂ですが?

    それとも粘ったら教えてくれるんですか?


    いいや? 微妙な男心ってものを分かってほしいな。


    何言ってるんですか。

    こっちは無駄話している時間はないんですよ。
    (そうこう話しているうちにチョコパが到着…)

    あ、パヘが来た♪いただきま〜す♪

    ん、美味し〜いVv

    それで、京さんはどこに居るんですか?

    お話を伺いたいんですが…
    (キョロキョロ)


    あぁ、京ならもうココには居ないぜ?


    ………はい?(・.・)

    今、なんと、おっしゃいましたか?


    京はもうココには居ないんだ。

    さっき店の外をたまたま真吾が通りかかってな。

    京を連れて行っちまったんだよ。

    俺も用事は済んでたし、快く送り出して午後のティーを楽しんでたって訳さ。

    どうだい?

    これから俺と一緒に……


    また…?

      また労力の無駄なの?(-"-)

      しかも今度は真吾……行動パターンはある程度読めるけど、場所を特定することは不可能…

      となると、残る手掛りは……
      (チラ)


    な、なにかな…?

    何かさっきより目が冷たい感じがするんだけど…(^-^;)


    二人がどこに行くか聞いてませんか…?

    聞いてますよね?

    というか聞いたよな。

    教えてくれるととっても助かるんだけど、教えてくれませんか?

    てか教えやがれ。


    た、確か学校に行くとか言ってたと思うぜ?

    真吾がプレゼントを学校に忘れたとか何とかで…(^_^;)


    学校……そうですか。

    ご協力ありがとうございます♪(*^▽^*)


    あ、あぁ、どう致しまして…(^▽^;)
    (こ、怖ぇ…)


    流石紅丸さんですね。

    庵さんとは大違いです。


    八神? 八神がどうかしたのか?


    いえ、一人で京さんが出掛けるというのに、行き場所も帰宅時刻も知らないとか抜かすもんですから、

    ちょぉっと制裁を下したまでです。

    おかげで苦労しました…


    へ、へぇ・・・そうなんだ・・・(^-^;)
    (い、一体何をしたんだっ?聞くのが怖い…)


    さて、そうと分かれば早速行きましょうかね。

    あ、パヘごちそうさまでした♪

    それではVv .....(((*^o^)丿丿


    あ、あぁ……

    忙しいようだからお茶はまた今度誘わせてもらうよ;

    気をつけて…(・・;)/~



    ハァ…今度は学校か。もう中々捕まらないなぁ。

    楽な仕事だと思ったのに、ここまで難しくなるとは思わなかった……

    今度こそ絶ッッッ対に見つけてインタビューしてやる…ククッ……覚悟しとけよ…?

    頑張るぞぉ〜! えいえいおー!!(^o^)/



    数刻後・・・



    二階堂!!

    ヤツはどこだっ!?


    は? や、八神?(・・;)

    そんなに慌ててどうしたんだ?

    ヤツ…って、管理人さんのことか?


    そうだ! どこにいる!

    隠し立てすると容赦はしないぞ…?


    ちょ、ちょっと待てって。

    ストップストップ!!

    あんま聞きたかねぇけど、一体何があったんだよ?


    ヤツは俺の車を盗難の危機に遭わせた上に、家の鍵を閉めて俺を家から閉め出したんだ!!

    財布はないわ、防寒具はないわ、ヤツのおかげで俺は身も心も寒い思いをするはめに……!

    この寒さは身体にこたえるというのに・・・


    うわ、やることえげつねぇなぁ…(-△-;)

    せっかく来たとこ悪ィけど、管理人さんなら京を追いかけてもう行っちまったぜ?


    ん? そういえば、京も居ないな。

    何処に行ったんだ?


    ああ、行き先なら分かってる。学校だ。

    真吾と一緒にな。


    そうか…分かった。

    二階堂……


    ん? なによ。


    金を貸せ。


    はぁ??


    移動手段が車なのでな。ガソリン代がいる。

    こうなったのは元はといえば京を呼び出した貴様のせいだ。

    責任を取ってもらおう。


    そんな無茶苦茶な…(^д^;)

    まぁ、いいか。頑張れよ。
    (財布からお札を何枚か取り出し渡す)


    あぁ、ヤツを必ず半殺しにしてやる…
    (グッとお札を握り締める)


    ん? 何で半殺しなんだ?

    いつもなら「殺す」って言ってるのに…


    ……殺すと余計にタチが悪くなりそうなんでな。


    ……なるほどな…

    でも、俺は報復の方が怖いと思うけど…(  ..)


    ………………。


    ………………。



    辺りは重い沈黙に包まれた。



    色々な人物を巻き込みながらの草薙京・突撃インタビューへの道。

    果してあと何人の人物が被害に遭うのか…そして、無事、仕事を終えることが出来るのかっ?

    次回、「学校にて。」お楽しみに!


                                            〜続く〜      


                                                      


       まだ続きます。

       05.12.14 初稿(日記)
       06.7.31 加筆・修正